ここでは自然農でお米、いろいろな種類の大豆や古代米、野菜、梅干し、ハーブ、野草茶など季節に応じて作り、自給自足な暮らしをされています。

「ぼっかって」にとって乾燥して保存できる大豆は生活にかかせない大事なもの。日々のお料理にはもちろん、お味噌やきな粉にも。虫などを敵とせず、化石燃料を使わない、できるだけ安心・安全な素材を選んでいます。

自然循環の中で育った野菜や野草の収穫だけでなく、かまどでご飯を炊いたり、お風呂は薪で炊くなど、日本の昭和初期のような原風景な暮らしも体験もできるそう。

「ぼっかって」での過ごし方は自然農な生活の中で里山の空気を感じながら一日をゆったりのんびりと。自然と触れあう楽しさや気持ちよさが居心地よく感じられるかもしれません。

田んぼは耕さず（土を起さず）、田植えをして、手で草を刈り、収穫ももちろん手刈りです。お米も天日干しのあとに、足踏み脱穀機で脱穀する、その徹底ぶり。

「雨が降らなかったり、日照時間が短かったり、イノシシが元気だったり、まぁ毎年いろいろあって、、、」と。毎年違う、その年だけの田んぼの姿。自然と生態系を生かす農だからこそちゃんと大きく育ってくれた時の喜びはひとしおだとか。

決して簡単には続けることのできない自然農。”心と身体に寄り添うもの”を。そんな想いが詰まった農作物たちが思い通りにならないことを楽しみながら毎日を過ごされています。

水辺に生えるイネ科の植物"マコモダケ"。お米よりも古い歴史ある穀物で古代は「六穀」にも含まれていたといわれています。

お米をつくる田んぼのぐるりに植えられたマコモダケは水質浄化の働きと多くの生物の生育環境をつくってくれる自然農にはかかせない存在だそう。

浄化の力がひときわ強く、古来から人々の暮らしに寄り添ってきたマコモはお釈迦さまも病人をまこもの葉の上に寝かせて癒したと言われるほど。

出雲大社のしめ縄もマコモで作られる神聖な植物で長年培った農の感覚や季節の空気感をたよりにパワーみなぎる全盛期に収穫されます。

しっかり乾燥させて丁寧にカットし炒られたマコモの葉は煮出すことで、芳ばしい香りの高いお茶に。マコモの浄化作用により、まろやかな味わいにしてくれる働きも。

はじめての方は約400mlの水に1～2g入れて、ふつふつしたら数分後。ほんのり色づきはじめたころに火からおろします。濃さはお好みに合わせて調整してくださいね。

疲れたな～と感じたときについ飲みたくなるような。血液をきれいに、細胞ひとつひとつをポカポカと元気にさせてくれる「まこも茶（ノンカフェイン）」です。

150種類以上あるバジルの中でもホーリーバジルはメディカルハーブとして薬効が高いとされる代表的な存在。原産地インドでは新陳代謝を促進させ、免疫力を高める効果があるとも言われています。

ティーポットにハーブ（ノンカフェイン）を入れ、沸騰したお湯を注いで2、3分。ふんわりと瑞々しい香りに思わず目を閉じて深呼吸したくなるほど。午後のティータイムに清涼感も相まってなんだか、もうひと踏んばり頑張れそうです。

自然農で育ったお茶は香りが高く、加熱しても風味が飛びにくいので、2煎、3煎目も◎あたため直してもふくよかな味わいが広がります。

紫や白の花交じりの茶葉がポットの中で踊る華やかなハーブティー。ゆっくりと茶葉がひらき色づいていく様子を眺めながら、出来上がりを待つ優雅なひとときも楽しめます。

ホーリーバジルの花言葉は「神聖・祝福・幸運」。縁起のいい可憐な茶葉はちょっとしたギフトにも喜ばれますね。

日々、コツコツと、ていねいに、風通しよく、健やかに。大自然の中で手造りされた無農薬・無施肥のお茶とともにホッと、くつろげる「お茶の時間」をゆったりと味わっていただければ幸いです。