✻ 創業350年の伝統と新しい創造
佐賀県有田町といえば「有田焼」の産地。日本で最初の磁器として江戸時代から盛んに輸出されているこの地で創業350年、14代目まで続いている窯元「陶悦窯 今村家」。江戸時代には藩の御用窯として作陶をつづけ、高い評価を得てきました。
13代目の次男である今村肇さんが2012年に独立。デザイナーの大治将典さんを迎え、作り上げてきたのがこの「JICON」です。
現代という『今』に作る『磁器』を仏教用語の『爾今(じこん)』【今を生きる】という意味に重ね、また創業350年の『今村家』が作る『磁器』という意味で名づけられたそう。
"しなやかな器、健やかな暮らし"をモットーに成形から本焼きまですべて自分たちの工房で仕上げまで一貫して行う。
分業制が主流の現代ではほとんど見ることが無くなった昔ながらの物作りで納得いくまで何度も修正し、やっとの思いで完成させた器からは作り手の想いがひしひしと伝わってきます。
先祖代々の技術を受け継ぎながら新しいモノづくりにも挑戦し続ける。ありのままの美しさを追求し、現代の暮らしに合わせた器を手がけています。