大都会から小さな海辺の暮らしへ

ほんとの気持ち

大都会から小さな海辺の暮らしへ

ピンク色の夕焼けに見とれていたら、急に薄暗い海になった。
急いで着替えて海に入るけれど、波がよく見えない。
わたしは海に入ったばかりだけど、サーファーが次々と海から出ていく。
「これからなのにな~」

今日は月に一度の満月の日。
月明りだけでサーフィンを楽しめる絶好のチャンス。
薄暗い海はついに真っ暗になった。

しばらくすると、うっすらと光が差してきた。
明るい光ではないけれど、海が照らされる白い光。
月が出てくるのを見るのは、日の出よりもなんだか待ち遠しい。

大阪の会社を辞めて丸2年。
海が好きで、日本一のライフセーバーになりたくて、
30歳でいきなりこの場所に来た。

想像していたけど楽しいことばかりではなく、
楽しいことがあっても心から楽しめている自分はいなかった。

自分で覚悟して決めたことだから、
どんなことがあっても大丈夫って言い聞かせてきた。
その私の頭をガチガチに固めていた鉄の思いが
本当の自分の思いを封印してた。

「あーーーーーーーー、高浜に来てよかった。」

そう思えたのは今日が初めてだった。
この気持ちをいろんな人に伝えたくなった。
自分の中で何が変化したかわからない。
でも体の奥底からブワッと出てきた。

何でもプラス思考、弱いところを見せたくない強がりな自分、
長所のように見えて実は短所だったりする。
それに気づいた時、
自分に素直になるってこういう事がなのかな?って。

そんなことをボーっと考えていると、
急にぶるっと寒気がした。
時計を見ると20時を回っていた。

不自由な女神 ともまい

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