ニューヨーク滞在日記

ルイス・C・Tiffany の世界

世界三大美術館のひとつ、メトロポリタン美術館(通称MET)は、世界中から数千年の時を経た歴史的価値の高いものからジャンル問わず多くの素晴らしい作品で溢れていることで有名ですが、NYローカルの作家や地元に根づいた作品群も数多く所蔵されています。

アールヌーボーのアメリカにおける第一人者、

ルイス・カムフォート・ティファニーもそのひとり。

ルイスはニューヨークに本社を構えるティファニー社創業者の息子で宝飾デザイナーとしても活躍しましたが彼の興味は宝石よりガラス工芸にありました。

(家業である宝飾店への経営参加を拒み、画家となるためパリに渡航歴も) 

photo by@red_dream_factory

彼はヨーロッパ教会建築と自然光の美しさに魅了され、その微細な輝きを人工的な光とガラスを用いて作品とし、

1900年のパリ万国博覧会で、本家ティファニー社作品を凌ぐ評判と芸術家としての揺るぎない名声を獲得します。

 

館内で一際目を引く噴水『ガーデン・ランドスケープ』直訳で、庭の風景。

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当時、教会やデパートメント・ストア、個人宅やサロン室内建築として流行りました。

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この作品はティファニーのモザイク加工技術が使われた代表的なもので、元々はティファニーのショールーム、スタジオにあったものです。

 

チャールズ・エンゲルハード・コートは

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美術館マニュアルでもお馴染みの陽が満遍なく降り注ぐ大きな広場。

 

ここでもルイスの手掛けた美しいステンドグラスを見ることが出来ます。

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中央は彼の作品「オイスター・ベイ」。有名な美しい島ロングイランド(ニューヨーク東方)の風景です。

そして見上げるとティファニーランプ。

 

風景や季節の花、マグノリアやハイビスカス・・・。

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彼のインスピレーションはいつも暮らしの中に、そして身近な自然と密接していました。

 

ここ「オイスター・ベイ」の作品を背にした反対側には建築家フランク・ロイド・ライトの部屋が再現されている白い家。

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この家の中にはティファニーランプやルイスのデザイン画が整然と並んでいます。

二人の巨匠のプライベート空間を訪ねるのは少し緊張します。

調度品の細部まで余りに繊細で、その殆どが触れることの出来る距離にあるので、万が一でも落として壊さないようにと気持ちを引き締めます。

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薄柔らかいランプの中で見る彼の作品はどれも素晴らしく、一番時間をかけて閲覧したのが直筆のスケッチブックとデザイン画です。

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彼の息づかいを肌に感じます。

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素晴らしい作品とは自分、

そして自分以外の誰かや何かを

ありのまま受け入れられる、

透視鏡の力もあるような気がします・・・。

 

限られた時間の中でどれだけ心から

素晴らしいと思える出逢いがあるだろうか。

 

それは家族や親友のようなかけがえのない

他者に問わず、過去の自分が抱いた強い感情、

その時その瞬間の光景が広がり

零れ落ちる記憶の滴りだったりする。

 

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私が美術館を訪れる理由、

それは孤独の中にいながらにして

出逢いを求められるからです。

 

 

 

 

【商品紹介】

 

ルイス・C・Tiffany スカーフ

 

 

 

 

 

ライター

バイオ @red_dream_factory 写真家。

神奈川県横浜市出身、現在ニューヨーク在住。現地にてドキュメンタリー、ファインアート、ウェディングなど様々な撮影依頼を受けながらコーディネーターとして日本からの留学生、旅行者へのサポートやアテンドサービスも提供。ライブ・パフォーマンスの撮影など、現地音楽プロダクション、そして数多くのアーティストとの製作業務主体にエンタメ全般のフォトジャーナリストとして活動しながら2021年秋に開催されるアートエキスポ・ニューヨークを始め、2022、23年とアメリカ国内外のギャラリーやミュージアムでの個展、グループ展に向けて精力的に製作活動を行っている。

 

 

 

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