3:雨を貯める道具(雨水タンク) 雨水利用の豆知識

雨水で”洗濯”はあり・なし?

お風呂の残り湯を洗濯に使用しているご家庭は多いはず。
ポンプの購入や、残り湯利用ができる洗濯機の購入に助成金も出ている自治体もありますし、
そもそも残り湯利用を前提に作られている洗濯機があるくらいですから。

でも、残り湯利用の洗濯に関しては賛否両論もあるのも事実。

あるインターネット調査に寄せられたコメントがなかなか面白かったのでご紹介してみます。

賛成派は「節水は大事」「すすぎは水道水を使うのだから問題ない」
「温水で洗うほうが汚れが落ちやすい」という意見。
反対派は「(残り湯をポンプでくみ上げる)電気代のほうが高い」「不衛生」
「洗濯物が臭うのでは?」などの意見があったのですが・・・

トータルでは賛成派が僅差で反対派を上回るという結果。
ただ、興味深かったのが反対派の意見に「不衛生」「コストメリットを感じない」という意見に混じって、
「シャワーだけで済ますので残り湯自体がない」「やったことがないからどうやっていいのかわからない」
「単純に面倒」という意見がかなりあったこと。

結果として賛成・反対が僅差にはなっているけれど「条件さえ整っていれば洗濯に雨水を使うのはやぶさかでない」
という人がいる。
「潜在的な賛成派は、もっといる」という解釈ができる・・・ともいえるのでは???
ここから先は決してお風呂の残り湯で洗うことを否定したり、不衛生だと主張するのではないということを前提に。
単純な“比較”、“水質差による水の再利用”という観点で読み進めてみてください。
(残り湯での洗濯は素晴らしい水の再利用方法だと思っていますし実際に我が家でも残り湯で洗濯していますから)

残り湯には、確かに体から出た汚れや菌が確実に多少なりとも含まれています。
お風呂の残り湯と、初期雨水をカットし「適正に管理し貯めた雨水」・・・・・・・・・・・とどちらがキレイか考えると・・・
蒸留水であり、「純水」に近い雨水のほうがキレイな場合もあります。
しかも水道水より雨水のほうが泡立ちがよく、汚れが落ちるという結果も報告されています。
実際、雨水活用先進国のドイツでは水道水が硬水なので泡立ちが悪く、雨水を積極的に
洗濯に利用している家庭もあります。

そうなるとお風呂の残り湯はトイレの流し水に。
雨水を洗濯に利用するほうが水質的に考えた水のリサイクルとして適しているのではないかなと思ったり。
もちろん本格的にそうしようとすれば家の設計段階から考えたり、水まわりのリフォームが
必要になりますが・・・ 「雨水活用なんでも礼賛!」という意味ではなく、雨水活用の可能性を
広げる考え方としてはアリではないでしょうか。
雨水タンクの水を洗濯用水に使うだけならポンプがあればできること。
建築段階から考えた大掛かりなシステムがなくても、雨水タンクを連結して1槽目を沈殿槽として使い、2槽目から取水するようにすればさらにキレイな水が手に入ります。(ちなみに雨水タンクの連結はDIYで簡単にできます)

「目的に合わせて貯め方を考える」
これこそ雨水活用の幅を広げるキーワード
そして、その技術やシステムはすでに確立されているものもたくさんあるんですよ。

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