グリーンインフラについて

雨水を使った小さな水鉢ビオトープ

金魚や熱帯魚を趣味で飼っていらっしゃる方も多いと思います。
水の中をゆらゆらと優雅に泳ぐ魚の姿に癒されますよね。

魚たちにとって、水は人間にとっての空気と同じ。
空気が悪ければ人間が病気になったり、ひどい場合には死んでしまうように、水が生存に適していなければ
魚たちも死んでしまいます。

飼育水は水道水を天日に晒したり、薬剤を投入することでカルキ抜きしてから使う必要があるのは魚を飼ったことがある人ならば当然知っていること。

でも、雨水には水道水と違ってカルキ抜きの必要がなく、そのまま使える=魚類・水生生物の飼育水として使うのに適しているということはご存知でしょうか。

もちろん、初期雨水をカットした雨水のほうが生き物にとって快適であることは間違いありません。

しばらく降り続いた後の雨水をバケツに貯めた雨でもいいですけど、初期雨水カット機能のついた雨水タンクに貯めた雨水を利用するのが一番簡単ですよね。

金魚や熱帯魚を飼ってみたいけど、水槽は掃除や水の入れ替えなどの維持管理が大変そう・・・
という方もいるでしょう。

でも、観賞用(ガーデニング分野)の小さな”雨水水鉢ビオトープ”なら、きっと簡単に始められると思います。

小さな”雨水水鉢ビオトープ”を作るために必要なものはとてもシンプル。
準備するものは水鉢、土、水生植物、生き物の4つのアイテム。

そして作り方は以下の通り。
1.水鉢(素焼きがベスト。小さすぎると水温が不安定になるのでできるだけ大きなもの)に雨水を入れて、浮かんできたゴミなどを取り除いて水草(スイレン・ホテイアオイ・ミズガマ・オモダカなど)を植える。

2.ミズが澄むまで(1昼夜程度)じっと待つ。

3.生き物(タニシ・イシマキガイ・メダカ・ヌマエビなど)を入れる。

4.あとは生態系が安定するまで辛抱強く見守るだけ。

最初は生き物の数が増えたり減ったりしますが、次第にバランスを取り合って落ち着いてきます。

水草が増えすぎたら間引いたり、水が減ったら雨水を足すことをくり返していけば、いつまでも小さな生態系を観察する事ができます。

バランスが取れたビオトープは、特に世話をしなくても勝手に生物循環する”小さな生態系” エサや肥料を与えなくてもきちんと生物循環してくれます。

雨水がもたらしてくれる豊かな恵み。
“雨水水鉢ビオトープ”で自然の循環を観察したり、水辺に集まる生き物たちの姿を見ていると、きっと癒されることと思います。

雨豆知識

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