◆【雨豆知識】

雨と藁のあれこれ

天高く馬肥ゆる実りの秋。

田んぼに黄金色の稲穂が重そうに頭を垂れる風景は誰が見ても心安らぐ日本の原風景。
そして自然の恵みに感謝しながら新米をおいしくいただく・・・のですが。

そこでちょっと思い出したいのが藁のこと。

雨豆知識

農機具が機械化する前、稲刈りは鎌を使って刈り取って。
刈り取った稲は一抱えほどの大きさに束ねて稲木にかけて天日干し。

程よく乾燥したら千歯抜きで脱穀していました。
全て手作業だったため、とっても重労働。

だからお米は一粒もムダにせず大切にしていたんですね。

そして稲穂を落とした後に残るのが”藁”
藁は加工しやすく、保温性にも優れているため日常の生活にさまざまな形で活用されていたのです。

藁屋根、藁縄、藁沓(わらぐつ)、草鞋(わらじ)、畑の表土を覆ったり、肥料にしたり、土壁の材料の一つでもあったり。納豆作りにも藁が欠かせません。

雨豆知識

そんな衣・食・住の色んなシーンで大活躍している藁と雨の関係といえば・・・
やはり「蓑」(みの)と「編み笠」(かさ)という日本の伝統的な雨具。

もともと撥水性があり、雨は繊維に沿って流れ落ちて内側まで染み込まないという藁の特性を上手に活かしたものが「蓑」
外側は水滴が落ちるように編みっぱなしに、内側は荒い網目に編んで風通しをよくする工夫もされていたんだそうです。

布を編み込んで模様をあしらうなどのファッション性を持たせたものもあったとか。

蓑は雨を防ぐだけでなく、夏の日差し・冬の寒さを防いだり、野良仕事で服を汚さないための作業着としても使われていました。

さらにほとんどの農家では蓑は自分たちが手作りしていたもの。
雨をどう快適に防ぐか、雨とどう関わるかを当たり前のように ”自分ごと”と捉えていたのでしょうね。

「編み笠」は雨や日差しから顔を守る傘代わり。
軽くて通気性がよく、両手も使える便利なもの。

実用的でシンプルな形のもの意外に、円錐型、帽子型、顔を深く覆うタイプ、複雑な編み方で模様をつけたもの、色布や色糸をアクセントにあしらったものなどいろいろあったそうです。

「蓑」も「笠」も日常生活からはすっかり姿を消し、祭事や郷土芸能の衣装として目にする機会がある程度。
当然作り手もほとんどいない状態。

このまま蓑・笠が消えてしまうのは寂しい気がします。
確かに現代の街を蓑・笠姿で歩くのにはかなりの勇気が必要かと思われますが・・・(笑)

雨を関わる日本の素晴らしい藁文化の知識を思い出してみたい。
そして、それらの知恵を現在に活かせることができればいいですね。

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