簡潔さと機能美を追求したシェーカー教徒によって、19世紀頃、シェーカーボックスは生み出されました。古いヨーロッパの空気感とアメリカの合理的な文化が交じり合ってできたデザインはミニマルで機能的。S、M、Lと3つのサイズがありますので、用途や場所によって使い分けることができます。お部屋がすっきり整うだけではなく、凛と佇む存在感が空間を引き締めてくれます。
ついつい触ってしまいたくなる滑らかな木肌。天然のチェリー材はささくれなどなく、とてもしなやか。
経年変化によりゆっくりと飴色に変わっていく様は、まるで呼吸をしているかのよう。使われてこそ輝きを増し、存在感を放つ。いつまでも使っていたくなる道具です。
手作業により薄い木材を曲げて作られる楕円形のフォルム。木材を留めるツバメの尾のような仕立てと真鍮の鋲から、細部へのこだわりを感じます。
吸い付くようなピッタリ感がありながらも、すーっと開け閉めができる蓋。用の美を表す造りはお部屋に置いても圧迫感がなく、生活や心までもスッキリさせてくれます。
オリジナルのシェーカーボックスに影響を受けつつも、日本の暮らしに馴染むようにサイズや使用にこだわってデザインされています。
シェーカーボックスの使い方は様々。用途が限定されていないので、ライフスタイルが変わっても使い道を変えて使い続けられます。また、サイズ違いで重ねて使えば、違った趣を見せてくれるので楽しみも広がりますね。
ソーイングボックスやティーパック入れとして。収納場所に困る細々とした物もスッキリとおしゃれに。使いたい時にすぐに取り出せるので便利です。
いつもの慌ただしい台所も、こだわりの道具に囲まれれば、心地よくお料理ができそうな気分になりませんか?
シェーカーとは、19世紀頃アメリカに栄えた宗教団体です。時代はアメリカ建国前。シェーカーに限らず当時アメリカに渡ったのはヨーロッパに反旗を翻し、自由で民主的な理想郷を新大陸に求めた人々。
興味深いことにコミュニティでは男女同権、また人種による分け隔てもなかったとか。アメリカで公民権運動が本格化するのはその遥か先の1960年代なので、彼らがいかに進歩的な考え方の持ち主だったかよくわかります。
俗世間を離れ、農作業に従事し、衣服や家具、建物までも自給自足という彼らの手から生み出された品々は、装飾の一切がありません。
「美は有用性に宿る」という教えに従って暮らしに必要なものは何でも作り、現代のデザインにも生かされている技法や意匠を多数生み出しました。シェーカーが長年は育んだ文化と精神は、時代や場所を超え、今なお継承されています。
そこにあるだけで感じる奥ゆかしさ。手に触れると、やや張りつめていた体と心も受け止めてくれるような。いくつもの時代を超えて伝えられてきた道具だからこそ、心惹かれる世界観があるのでしょうか。「調和には大きな美がある」こんな思いから生まれたシェーカーボックス。毎日の暮らしにそっと寄り添ってくれます。
こちらの商品は全て天然の木材を使用して手作りで製作しておりますため、木目の出方や色合い、仕上げ等に若干の個体差がある可能性がございます。予めご了承ください。以上、特性を十分にご理解の上、お求めいただきますようお願いいたします。