◆【雨豆知識】

“降水量”ってどうやって測定しているの?

「時間あたりの降水量」とか「年間降水量」とか「日降水量」「年降水量」とか。
"降水量"という言葉は私たちにとっても身近なもの。

では、その降水量ってそもそもなに?どうやって計測されているの?
・・・ということはあまり知られていないようです。

降水量は気象庁が観測・発表しているものであり、その定義は「ある時間内に、地表に達した降水(雪や氷は溶かして水にしたものを計測)を水の深さで表したもの」

計測に使われるのは「転倒ます型雨量計」といい、直径が20cmの受水器に入った雨を計測することで降水量を測ります。
雨量計の構造と仕組みは専門的になりすぎるので割愛しますが・・・

その設置の条件はとても細かく決められています。

・建物や樹木からできるだけ離して設置すること
・設置時は雨量計の受水口が必ず水平であること
・地面に跳ね返った雨滴が受水口に入らないよう、雨量計の周囲1m程度の範囲には芝生(または人工芝)
あるいは細かな砂利を敷くこと
・周辺には物を置かない
・建物の影響で風が雨を吹き上げる場合もあるので屋上への設置はNG
止むを得ず屋上に設置する場合はなるべく中心部近くへ設置する
屋上の構造物近くに設置することも避ける
・雪やあられなどの降水量を測定する場合は温水式(もしくは溢水式)の雨量計を使用し、
雪やあられをヒーターで溶かしてから計測する
・積雪によって雨量計が雪に埋もれないようかさ上げして設置する

うむむ・・・
正確な計測値を導き出すためにこれだけの苦労があったとは・・・
逆に言うと、これだけの条件を満たしている場所にしか雨量計はないのですから。

雨量計を見つける目安にもなりそうですし、知っていれば興味もわいてくるというもの。

そして雨量計によって測定された降水量は、洪水や土砂災害の防止や交通安全、水資源の有効利用などに活用されています。

さらに、正確なデータ観測をするためには観測環境の維持や機器の保守点検が重要。

精度の甘いデータが公表されたり、それに基づいた予報などが出されると社会的に大きな混乱が生じる事態にもなりかねないのですね。

365日、24時間。
風雨、直射日光に容赦なくさらされる観測機器。
それらが常に正常な状態で稼動するようメンテナンスをする技術者さんにも頭が下がります。

雨の降る期間や降り方の強弱、雨粒の大きさ、風の強さなどによって「どのくらいの量が降ったのか」という体感値は変わります。
やはり正確な降水量を知ることって大事なんですね。

雨豆知識
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