グリーンインフラについて

雨水タンクで街中に“小さなダム”をたくさん作ろう大作戦

「○時間あたり観測史上最大の雨量」という言葉を毎年聞いているような気がします。

ということは、年々短時間に雨の降る量が増えているということでもあります。つまりは雨の降り方が
変わってきている→激しくなっている、ということ。

さらに短時間に局地的に激しく降るという傾向も強まりつつ・・・

浸水やがけ崩れ、河川の氾濫など、今年も大きな災害が各地で多発してしまいました。

雨の降り方が変わってきたのは温暖化が一因というのはよく言われています。

都市型洪水は降った雨水が地中に浸透することができずに地表を一気に流れることが主な原因。

大都市では巨費を投じて地下に雨水を貯める大きなトンネルや、雨水貯留浸透施設、調整池を作るなど行政による対策も講じられているけれど。

それでも足りないのが現状。もちろん行政にもしっかりがんばってもらいたいけれど、「自分の身は自分で守る」という意識を持って、私たちも自分ができることは積極的に取り組んでいくべきでしょう。

雨水タンクを取り付けるのもその”できること”の一つ。
確かに一般民家で各戸が貯められる雨水の量は降水量からみるとわずかなものに思えるかもしれないけど。

実際に、度々氾濫していたある川の地域では、各家庭が雨水タンクを取り付けることで川の氾濫を防げるという試算がされているところもありますし。

その試算を受けて雨水タンクの普及に取り組んでいる市民団体もあります。

雨豆知識

さらに3年連続で水害に見舞われた京都府は、1600基ほどしか設置されていない(2015.8.26現在)

雨水タンクの数を10000基にまで増やし、短時間の豪雨による河川の急激な増水を抑えようと新たな助成金制度を設けました。

これは各市町から交付される助成金に府がさらに助成金を上乗せするという大判振る舞い的なもの。
「やったね!」「お得じゃん!」ももちろんですけれど。

これって行政が各家庭の ”小さなダム”の効果を認めたというにも等しいことじゃないでしょうか。

「小さな力も集まれば大きな力になる」

街中に”小さなダム”をたくさん設けることで雨を貯める。

みんなが雨水タンクを取り付けることで地域ぐるみの災害防止につながる。

自然景観や歴史、文化を破壊し、巨額の費用をかけて作る”大きなダム”はもうほどほどに。

今すぐ始められる”小さなダム”を増やしていくのがこれからのあり方なのかなとも思います。

当然、”小さなダム”に貯めた水はいろんな使い方ができるし。

貯めて使い始めれば楽しさがどんどん広がっていくし。
環境に配慮した生活とは、ガマンしてするものでもなく、何かを犠牲にするものでもなく。

当たり前にあるものであり、自然と共存している豊かな喜びを感じられるから。

まずはやってみること。
その一歩を踏み出すことができればよいなと思います。

雨豆知識

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