◆【雨豆知識】

雨水を使う暮らしを楽しむ雨水ハウス

屋根に降った雨を樋で集めて雨水タンクに貯め、掃除に使ったり、打ち水や庭の草木へ散水したり。雨水タンクは手軽に雨水を生活に取り入れられる便利なものです。

そして、雨水タンクを取り付けた人の多くが「つけてよかった」と、雨水活用を楽しんでいらっしゃいます。

そんな楽しい雨水活用をもっと生活に深く取り入れようと、家を建てるときに地下に雨水貯留槽を埋設し、家の中で雨水を使えるようにした雨水ハウスがあります。

雨豆知識

写真は九州にある大学教授のご自宅。本来は治水の研究をされていらっしゃる方で、河川への流出抑制のためご自宅に雨水を貯めて“小さなダム”としての働きを持たせようとご自身の家を雨水ハウスとして建てられたそうです。

家の地下には基礎をかねた6槽に分かれた約8tのコンクリート製貯水槽が埋められています。
屋根に降った雨は一旦1番目の貯留槽に入り、ホコリやゴミなどを沈殿させた上澄みのきれいな水がゆっくりと2番目の槽に移ります。

それを繰り返して6番目の槽に溜まったきれいな水をポンプでくみ上げ、家の中で使うシステムです。

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効率的に雨を集められる片流れの屋根、雨樋のフィルターでの初期雨水カット、貯留槽から雨水を組み上げる際の紫外線殺菌処理などの技術的なことはもちろんのこと、雨樋が外から見えないように配慮された外観、雨水ビオトープ、など、トコトン雨水を使うこと・使うことを楽しむことを考えられた家になっています。

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家の中に引き込まれた雨水はトイレの流し水や洗濯に使うことを目的としていましたが、今では水質検査を定期的に繰り返しながら、お風呂の水や、煮沸した雨水で入れた“雨水コーヒー”
(※あくまで実験なのでまねをしないでください)としても楽しんでいらっしゃるとか。

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雨水と水道を併用すれば4人家族なら1日に60~70Lの節水となり、水道使用量を30%削減させることができるという結果も出ているそうです。

雨水をどれだけ活用できるかは「雨水をどうキレイに貯めるか」ということがポイント。キレイに貯める方法を考えるのも、雨水の使い方を考えるのも、どちらも楽しそうですね。

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他にも駐車場部分などの地下にも貯水槽を設けていて、こちらは8tの水槽がオーバーフローしたときの受け皿にもなっていて、最終的にはゆっくりと地下に返すのだそうです。

敷地内に設置された貯水槽の総容量はなんと41.8t。1時間に100mmを超えるゲリラ豪雨でも貯め込むことのできる計算なんだそうです。

節水と災害抑制に役立つ雨水ハウス。なかなか今すぐには実現が難しいでしょうけど。将来的には家を建てるときのスタンダードモデルになって欲しいものですね。

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